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[社会]

北中部の魚大量死、漁民500人の一斉提訴を棄却

2016/10/11 15:29 JST更新

(C) thanhnien, Khanh Hoan
(C) thanhnien, Khanh Hoan
 北中部地方沿岸一帯で4月に発生した魚の大量死事故で、同地方ゲアン省及びハティン省の漁民500人以上が事故を引き起こした台湾プラスチックグループ(フォルモサ・プラスチック・グループ=Formosa Plastics Group)傘下のフォルモサ・ハティン・スチール(Formosa Ha Tinh Steel Corporation=FHS)を一斉に提訴したことを受けて、ハティン省キーアイン町人民裁判所は9月26日及び27日の2日間に受け付けた提訴書類506部を審査し、漁民らの損害賠償請求を棄却した。

 ゲアン省クインルウ郡及び同省キーアイン町キーハー村の漁民らは、同事故により漁獲や製塩、ヌクマム(魚醤)製造、水産養殖などで損害を受けたとして、総額560億VND(約2億6200万円)の賠償金を求めていた。これに対して同裁判所は、民事訴訟法第189条に従い漁民らが実際の損害を証明する書類を提出できなかったこと、また既に権限のある国の機関が被害回復に向けた措置を講じていることを理由として、提訴を棄却した。

 なお、グエン・スアン・フック首相は9月29日、同事故で影響を受けた人々に対する補償金の詳細を発表した。補償金を受けられるのは、北中部地方ハティン省、クアンビン省、クアンチ省、トゥアティエン・フエ省の4省で漁獲や水産養殖、製塩、観光サービスなど7つの分野に従事する者となっている。 

[Thanh Nien, 17:19 (GMT+7) 08/10/2016, A]
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