[社会]
「パナマ文書」ベトナム関連の口座は189、著名企業経営者も
2016/05/11 11:40 JST更新
(C) vnexpress, (左から)タオ氏、フン氏、トゥイ氏 |
国際調査報道ジャーナリスト協会(ICIJ)は9日、タックスヘイブン(租税回避地)に関する「パナマ文書」の一部を公開した。公開されたデータベースには20万以上のオフショア口座があり、このうち「ベトナム」のキーワードで検索できた口座は189ある。
189の口座のうち、ベトナム人の個人名(越僑も含む)は101人、外国人名は82人、法人名は6社あった。同文書では、ベトナムの仲介者(個人・組織)23件とオフショア企業19社のほか、ハノイ市とホーチミン市を中心とするベトナムの住所185件も公開されている。
ベトナム人の個人名の中には著名な企業経営者も含まれる。このうち、コングロマリット企業(複合企業)であるソビコ・ホールディングス(Sovico Holdings)会長で格安航空ベトジェットエア(Vietjet Air)社長の
グエン・ティ・フオン・タオ氏、証券会社国内大手
サイゴン証券[SSI]のグエン・ズイ・フン会長兼社長、ANZベトナム(ANZ Vietnam)元頭取のダム・ビック・トゥイ氏の3人は、いずれも通常の投資で、節税対策ではないとしている。
パナマ文書に名前が記載されていても、必ずしも法律違反を犯しているとは言えないが、関連機関が調査する糸口にはなる。ベトナム政府調査機関汚職防止局のファム・チョン・ダット局長は、「公開された情報に基づいて報告書を作成する。指示があれば国際的な協力を行う」と述べた。
[Tuoi tre,10/05/2016 15:08 GMT+7,O]
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved.
このサイトにおける情報やその他のデータは、あくまでも利用者の私的利用のみのために提供されているものであって、取引など商用目的のために提供されているものではありません。弊サイトは、こうした情報やデータの誤謬や遅延、或いは、こうした情報やデータに依拠してなされた如何なる行為についても、何らの責任も負うものではありません。