[社会]
魚大量死のクアンビン省、海が赤く染まる―赤潮か
2016/05/06 07:09 JST更新
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北中部地方クアンビン省ボーチャック郡ニャンチャック村の沿岸一帯で4日午前8時頃から、5つの村に跨る全長1.5km、幅10mの範囲の海水が赤く染まる現象が観測された。同省及び同地方ハティン省、クアンチ省、トゥアティエン・フエ省を含む4省の200km余りの沿岸一帯では、4月中旬から
大量の魚の死骸が波に乗ってビーチに流れ着くという現象が発生している。
資源環境省傘下の環境総局は、海水サンプルを採取し、分析を行っている。有毒藻類の研究で20年の実績を有する海洋学研究所(南中部沿岸地方カインホア省ニャチャン市)のグエン・ゴック・ラム博士は、「海水サンプルの分析結果はまだ出ていないが、写真を見る限り海水が赤く染まった原因は赤潮の可能性がある」とコメントした。
同氏によると、4月27日にハティン省キーアイン郡ブンアン経済区で採取した海水サンプルの分析結果では、有毒藻類「ヘテロシグマアカシオ(Heterosigma akashiwo)」の存在が確認され、1Lの海水から3億個体が検出された。このような高密度であれば、魚介類を大量死させることができるという。
なお、資源環境省は
4月27日に開いた記者会見で、魚の大量死の原因について、「人間の活動により発生する毒素、及び赤潮によるもの」と結論付けた。各分野の国内の研究所及び大学の専門家ら約100人は、ドイツ、米国、イスラエル、日本の専門家と協力し、具体的な原因の究明を進めている。
[VNExpress等, 16:08 (GMT+7) 4/5/2016, A]
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