[社会]
バイク社会のベトナム、「ホンダ神話」の始まりとそれ以前
2015/10/31 06:23 JST更新
(C) Giaothong |
ベトナムの交通手段として、欠かすことが出来ないバイク。とりわけ、ホンダのバイクは市場シェアで約70%を獲得しており、一人勝ちを続けている。
ホンダのバイクがベトナムにお目見えしたのは1965年頃。男性向けモデルのホンダSS50と女性向けモデルのホンダC50(ホンダDame)が日本から輸入販売されたのが初とされる。
これらのスタイリッシュかつ丈夫なバイクの登場は、その後のベトナムにおける「ホンダ神話」の始まりを告げるものだった。当時の物価からすると非常に高価だったため、「日本のバイク(ホンダのバイク)」を持つということが、一種のステータスと化していった。
ホンダ以前はと言うと、フランス製の原付自転車、あるいは古式ゆかしいイタリアのベスパ(Vespa)がサイゴン市内で多く流通していた。フランス製のモビレッタ(Mobylette)やモトビカン(Motobécane)といった50ccの原付自転車は、主に若者や女性を中心に人気を集めた。
一方、富裕層がベトナム戦争終結前に愛用していたのが、イタリア製のベスパやランブレッタ(Lambretta)だ。125cc以上のエンジンを搭載していたため、他のどのバイクよりも速く走ることができた。これらの車種は、成功を収めた中年男性が収集の対象とすることも多かったようだ。
[To Tam Giaothong 12/10/2015 - 13:03 (GMT+7)U]
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved.
このサイトにおける情報やその他のデータは、あくまでも利用者の私的利用のみのために提供されているものであって、取引など商用目的のために提供されているものではありません。弊サイトは、こうした情報やデータの誤謬や遅延、或いは、こうした情報やデータに依拠してなされた如何なる行為についても、何らの責任も負うものではありません。