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[社会]

ハノイ:政治中枢に建設中の高層ビル、高さ制限違反か

2015/09/30 07:05 JST更新

(C) vnexpress, ホーチミン廟より高いビル(後方)
(C) vnexpress, ホーチミン廟より高いビル(後方)
 ハノイ市バーディン区ディエンビエン街区レチュック通り8B番地で建設中の17階建ての高層ビル「ディスカバリー・コンプレックス2(Discovery Complex 2)」案件(通称:キンドタワー)が、景観保護のための高さ制限に違反している疑いで、国の調査を受けることになった。

 同ビルは地上17階建て、地下4階建てで、ショッピングセンター、賃貸オフィス、マンションから成る。投資主はキンド開発建設投資株式会社(Kinh Do TCI Group)。現在、躯体工事が既に完了し、内装・外装工事に入っている段階で、年末にも開業する予定だ。

 高さ約60mの同ビルが位置する政治中枢のバーディン広場周辺には、ホー・チ・ミン廟や国会議事堂をはじめとする国の重要施設が点在しているが、中でも同ビルの高さは突出している。景観保護と国防・治安維持のため、区内では最高11階建てまでしか許可されておらず、2014年に完成した新国会議事堂も高さ21.6mのホー・チ・ミン廟の高さを超えないように建設された。

 マスコミの報道を受け、グエン・タン・ズン首相は管轄官庁に対し、同施設が同地域の景観建築マスタープランに沿って設計・認可・建設されたか確認した上で、9月中に報告するよう指示している。違法な認可または建設であることが確認された場合は、違法建築部分の取り壊しを求められる可能性があり、投資主は大きな損失を被ることになる。 

[VNExpress等, 16:30 (GMT+7) 26/9/2015, A ]
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