[社会]
ベトナム漁船攻撃事件、タイ海上警察の発砲と確認
2015/09/21 08:11 JST更新
(C) vnexpress |
タイランド湾海域で11日、メコンデルタ地方キエンザン省の漁船6隻が正体不明の
高速船に発砲され、乗組員1人が死亡し、2人が負傷した事件で、タイ海上警察はベトナム漁船に発砲したことを認めた。
乗組員によると、高速船はタイの国旗を掲げ、船体に「タイ警察」の文字と「528号」の数字があり、タイ人と見られる10人が乗っていたという。乗組員数人が一時的に身柄を拘束されたが、死亡者が出たことを受け、その後釈放された。
タイ海上警察は、発砲を認める一方で、「発砲は正当防衛だった」としている。同国当局によると、マレーシアに隣接するタイのナラーティワート県から40km沖のタイの海域に侵入、座礁したベトナム漁船1隻を処分しようとタイ人警察官1人が乗り込んだところ、他のベトナム漁船5隻に取り囲まれ、ベトナム漁船が体当たりしようとしたため、止むを得ず発砲したという。
タイ側の責任者は、「高速船に乗ったタイ人警察官は10人だったのに対し、ベトナム漁船は6隻で、それぞれに乗組員約20人が乗っていた上、乱暴な行動を取った。正当防衛として威嚇発砲したことは確かだが、ベトナム人乗組員を殺害するつもりではなかった」と説明している。
これに対しベトナム側の責任者は、「ベトナム漁船から体当たり攻撃を受けたことが事実だとしても、タイ海上警察の高速船は漁船の5~6倍のスピードで、武器も装備している。『止むを得ず発砲した』との説明には納得できない」と反発している。
[VNExpress等15:39 (GMT+7)17/9/2015, A]
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved.
このサイトにおける情報やその他のデータは、あくまでも利用者の私的利用のみのために提供されているものであって、取引など商用目的のために提供されているものではありません。弊サイトは、こうした情報やデータの誤謬や遅延、或いは、こうした情報やデータに依拠してなされた如何なる行為についても、何らの責任も負うものではありません。