[社会]
豚の飼育で有害な成長促進剤を乱用、増量目的
2015/09/09 17:15 JST更新
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ベトナムは世界各国と同様に、成長促進剤の一種「サルブタモール(salbutamol)」「クレンブテロール(clenbuterol)」「ラクトパミンリットル(ractopamine)」などを飼料や医薬品に使用することを禁止している。しかし、増量を目論む悪質な業者により、こうした有害物質の混入した豚肉が特に南部の各省・市で氾濫している。
マスコミの指摘を受け、農業農村開発省調査機関は特捜部を発足し、南部の各省・市で調査に当たった。調査の結果、多くの養豚場で、増量を目的として有害物質が含まれる飼料や医薬品を豚に与えていたことが分かった。こうした成長促進剤を使うと、80~90kgの豚が5~30日で120~130kgまで増量するという。
ホーチミン市の食肉処理場で豚の尿227サンプルを検査したところ、約13.7%に当たる31サンプルから、また東南部ドンナイ省では44サンプルのうち約31.8%に当たる14サンプルから有害物質が検出された。このほか、メコンデルタ地方のビンロン省、ロンアン省、ティエンザン省、ベンチェ省などでも有害物質が検出されている。
飼育の過程では有害物質を使用していなかった大手養豚業者が出荷した豚の一部から、有害物質が検出された例もあるという。これは、一部の流通業者が養豚業者から豚を買い取った後、有害物質が含まれる成長促進剤の飼料や医薬品を与えて更に太らせていたためと見られている。
なお、管轄官庁は養豚場の検査を行うと共に、飼料や医薬品の生産に有害物質を使用している製造業者、及び流通業者の摘発・処分を強化している。
[VNExpress等, 23:01 (GMT+7) 31/8/2015, A]
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