[社会]
母子手帳を16年から全国導入へ、JICAプロジェクトで評価
2015/08/19 16:35 JST更新
(C) dangcongsan |
保健省はこのほど、日本国際協力機構(JICA)と協力し、母子健康手帳(母子手帳)の活用法や普及などに関する会議を開催し、2016年から全国各地で母子手帳を導入する方針を明らかにした。
ベトナムでは、政府による保健医療改革や経済成長の副次的効果、各国の援助などによって、乳児や妊産婦の死亡率、出生時平均余命などの基礎保健指標が年々改善されつつある一方、貧困層や地方住民、少数民族の指標との格差が広がっている。
こうした中、更なる母子保健の状況改善を目的として、JICAは2011年2月から2014年12月までの4年間、「母子健康手帳全国展開プロジェクト」を実施した。同プロジェクトは西北部ディエンビエン省、同ホアビン省、北中部タインホア省、メコンデルタ地方アンザン省の4省で実施され、ベトナム版の母子手帳が開発・試験導入された。
試験導入の結果、妊婦及び医療機関から母子健康管理ツールとして有益との評価を得た。これを受けて当局は、2016年より全国各地で母子手帳を導入する方針だ。
母子手帳は、妊娠から出産までの妊婦の健康状況や子供の予防接種、成長状況などを記入する手帳。日本ではその前身となる「妊産婦手帳」の制度が1942年に発足し、1948年に母子手帳へ、1967年に母子健康手帳へ衣替えした。
[Dangcongsan, 21:57 (GMT+7) 11/08/2015, A]
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved.
このサイトにおける情報やその他のデータは、あくまでも利用者の私的利用のみのために提供されているものであって、取引など商用目的のために提供されているものではありません。弊サイトは、こうした情報やデータの誤謬や遅延、或いは、こうした情報やデータに依拠してなされた如何なる行為についても、何らの責任も負うものではありません。