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保健省傘下の医薬品管理局は12日、各省・市の保健局に対し、ヒト由来の胎盤(プラセンタ)や幹細胞を原料とした化粧品に対する取り締まりを強化し、4月15日までに調査結果を同局へ報告するよう要請した。これは、偽装・製造元不明化粧品の摘発強化の一環として行われるもの。 同局は、違反が発見された業者や商品をマスコミで公開し、情報の周知を行う予定だ。同局はこれまでにヒト由来の胎盤や幹細胞を原料とした化粧品の流通を一切認めておらず、市場に出回っているヒト由来化粧品は全て正体不明の密輸品か偽装品のいずれかだという。 ベトナムでは、化粧品の製造にあたりヒト由来の胎盤や幹細胞を利用することは認可されていない。しかし、近ごろ多くのインターネットネットショップで「奇跡的な効果をもたらす成分」とうたったヒト由来化粧品が氾濫しており、問題となっている。 なお、中国ではヒト由来の胎盤「紫河車(しかしゃ)」が生薬として古くから重宝されている。ベトナムでの販売は禁止されているが、滋養・強壮効果の高い万能薬として漢方薬局などでこっそりと売られている。 ヒト由来のプラセンタは、胎盤から抽出された様々な成分のこと。また幹細胞化粧品は、ヒトの脂肪から抽出した幹細胞を培養して化粧品に配合したものをいう。いずれも肌が本来持っている力を再生し、美肌に大きな効果をもたらすアンチエイジングの味方として日本でも人気を集めているが、安全性や倫理的問題から取り締まりが厳しく、日本でも認可された商品は少ないという。
[VNExpress, 20:10 (GMT+7) 12/3/2015, A]
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