[社会]
ダクラク省:ゾウ1頭が過労死、観光客向け「象乗りツアー」で酷使
2015/03/11 06:33 JST更新
(C) vietnamnet 死亡したゾウ |
(C) vietnamnet ゾウの背中に乗って散歩するツアーが人気 |
南中部高原地方ダクラク省ブオンドン郡クロンナー村で8日、観光客向けの「象乗りツアー」に従事していた40歳の雄のゾウ1頭が、過労により死亡した。
死亡したのは、同村に住む少数民族のイ・カ・トゥックさんが飼育していたゾウで、1頭の価値は約7億VND(約395万円)相当にも上るとされている。ゾウの死後、トゥックさんの一家と同村の村民は伝統的な風習に従って葬儀を行った。
ゾウにとっての40歳は、人間の年齢に換算すると70歳前後に当たる。しかし同省では観光客を背中に乗せて森の中を散歩する「象乗りツアー」が人気を集めており、今回死亡したゾウのように高齢でも繁忙期には1頭当たり毎日数十人の観光客を乗せているという。
なお、同省ではこの数年間、ゾウが観光サービスのために酷使され、過労死するケースが後を絶たない。こうした状況を背景に、ゾウの群れを保護する案が同省人民評議会により承認されているが、これまでに具体的な活動は行われていない。
[Trung Duong, Vietnamnet, 16:52(GMT+7) 08/03/2015, A]
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