[社会]
エボラ感染の在米越僑女性看護師、勤務先病院を提訴
2015/03/03 07:59 JST更新
(C) phapluattp エボラ出血熱に感染したファムさん |
2014年10月に
米国内で初めてエボラ出血熱に感染したベトナム系米国人看護師、ニーナ・ファムさん(女性・26歳)が、勤務先の米国テキサス州ダラスの病院「Texas Health Presbyterian Hospital Dallas(テキサス・ヘルス・プレスビティリアン・ホスピタル・ダラス)」を提訴する構えを明らかにした。
ファムさんは、2014年9月28日から10月8日に死亡するまで同病院で治療を受けていたリベリア人男性患者を担当しており、この男性から二次感染したものと見られている。その後ファムさんはエボラ出血熱から奇跡的に回復した米国人医師ケント・ブラントリーさんより輸血を受け、完治している。
ファムさんは、「リベリア人のエボラ患者を担当する前に、病院では何の訓練も受けさせてもらえず、防護装備も十分ではなかった。感染後は個人情報を開示しないよう求めたが、それも無視された。更に病院の医師は私が病床で苦しんでいる様子まで無断で撮影し、公開した」と怒りをあらわにした。
ファムさんの弁護士は「今回の件でファムさんのプライバシーは著しく侵害された。病院側の軽率な対応により、ファムさんは『エボラに感染した看護師』として広く知られることになり多大な迷惑を被った。提訴はこうした問題の再発防止に必要なものだ」と述べた。
ファムさんの提訴について病院側の責任者は、「病院として引き続き彼女を支援していきたい。善意を持って協議した上で問題解決に当たりたい」とコメントしている。
[Phap Luat Thanh Pho 09:02 (GMT+7) 02/03/2015, A]
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