[社会]
伝統的土製料理用コンロ「カーラン」、生産が先細りに
2014/11/27 17:51 JST更新
) (C)Dan tri、土製料理用コンロ「カーラン」 |
メコンデルタ地方で使われている「カーラン(ca rang)」と呼ばれる伝統的な土製料理用コンロは、電気コンロやガスコンロに押されて販売数が激減している。
アンザン省フータン郡のフート村とフーミー村は、30年余り前にカーランの伝統工芸村として形成された。原料としてキエンザン省ホンダットの粘土が優れていると分かってから、カーラン生産世帯が数百まで増えるなど、繁盛した時期もあったが今ではその面影もない。
カーランは4種類あり、価格は1個当たり2万5000~4万ドン(約138~221円)で、利益は1個当たり2000~1万ドン(約11~55.2円)だ。25年間カーランを作り続けているレ・ティ・アーさんは「以前は6人の職人がいてもさばき切れないほどの注文があったが、今では注文数も大幅に減少してしまった」と嘆く。
フート村人民委員会のファム・ゴック・トゥー副主席によると、現在カーラン生産で生計を立てているのは60世帯。融資や規模拡大などで支援策を受けやすくするため、生産組織の設立を提案したこともあったが、賛意を得られなかったという。粘土の価格が高騰し、販売先が減る中で、カーラン生産はますます厳しくなるとみられている。
[Dan tri,19/11/2014 - 07:50,O]
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