路上の果物売り、騙しのテクニックに要注意 [社会]

　果物のシーズンが終わりに近付くと、供給量の減少に反比例して販売価格が上昇する。こうした中、移動式荷車を引いて回る路上の果物売りは、買い手の注目を集めるために、価格の掲示にちょっとしたテクニック使って「騙して」いるのが現状だ。　例えば最近のランブータンの販売価格は、スーパーで1kg当たり1万7000～2万VND(約88～104円)、市場では1万6000～1万8000VND(約83～93円)となっている。一方、路上の果物売りは「1kg当たり1万VND(約52円)」と掲示している。多くの人がこの価格を見て立ち止まり、買うことにするが、支払いをするときになって「騙された」と分かる。価格の掲示をよく見ると、「1/2kg当たり1万VND(約52円) 」と書かれている。買い手に見えないくらい小さく「/2」の文字を書き込んで、買い手を勘違いさせる手口で儲けるというわけだ。　パラミツ(ジャックフルーツ)の販売価格は、高品質の第1種で1kg当たり2万VND(約104円)以上となっているが、第2種、第3種では1万～1万5000VND(約52～78円)に留まる。路上の果物売りは、買い手を得るために「1kg当たり1万VND(約52円)」と安い種類の方の価格を掲示しているが、実際に販売しているものがどの種類なのか具体的に書いていない。買い手は支払いの時に高い方の金額を請求され、「なぜ掲示されている価格よりも高いのか」と質問しても、「ここに並べてあるものは第1種で、1kg当たり2万VND(約104円)だから」と説明されるのだという。　路上の果物売りから果物を買う際には、掲示されている価格を信じることなく、買う前にきちんと価格を確認するよう注意が必要だ。

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