ベトナム製小型潜水艇が潜水実験に成功、同分野初の国家レベル案件 [社会]

　造船工業総公社(ShipBuilding Industry Corporation＝SBIC、旧：ビナシン＝Vinashin)傘下のビナシン高技術開発投資株式会社が製造した小型潜水艇「ホアビン」がこのほど、南中部沿岸地方カインホア省カムラン湾で潜水・浮上実験に成功した。国家レベルの小型潜水艇案件が実施されたのは今回が初めて。　同案件は2010年に開始されたもので、科学技術省が投資主を務める。総経費は255億VND（約1億3200万円）、このうち23億6000万VND（約1222万円）は国家予算から拠出される。　小型潜水艇は、全長6.63m、高さ2.74mで、水中速度は時速4.5ノット（時速約8.3km）、最大潜航深度50m、最大潜航可能時間24時間、定員4名となっている。設計はドイツ船級協会（GL）の認証を受けている。　今回の潜水実験に続き、GLの監視のもと、操業技術安全証明書の取得に向けたロードテストが行われる。これは航行を開始するにあたっての最終検査となる。なお、この小型潜水艇は、将来的に観光やリグ検査、海底探査などに使用される予定だという。

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