[社会]
“黄金の手”を持つ米国人医師、ベトナムに再来
2013/07/27 08:33 JST更新
(C)Dan tri |
ハノイ市に本社を置く技術開発支援株式会社(DETECH)と「カラモルツ(Karamalz)」ブランドの全面的なバックアップによって、腫瘍除去手術の権威で“黄金の手”を持つ米国のマッケイ・マッキノン博士がベトナムに舞い戻った。博士は2012年に、グエン・ズイ・ハイさんの巨大腫瘍の切除手術に成功している。今回は12人の患者に手術を行う予定だ。22日付ザンチーが報じた。
「先天性四肢欠損症」という障害を持ちながらも、世界各地を回って多くの人々を励ましているニック・ブイチチさんが5月にベトナムを訪れた際、「私はベトナム人自身がベトナム人を助けることも希望しています」と印象的な言葉を語った。
この考えに呼応する形で、DETECHとカラモルツベトナムの慈善基金が、マッキノン博士のベトナムでの手術を支援する。7月から8月にかけてハノイ市とホーチミン市の病院で12人の患者の腫瘍手術を行うと共に、ベトナム人医師の技能向上訓練を行う予定だ。国内企業がマッキノン博士の実施する人道プログラムを支援するのは初めて。
DETECHは、自社の事業を通じたベトナム人の人生価値向上を使命とし、バイク製造から廃水処理、不動産、機能性食品製造など様々な事業を手掛けている。同社のダオ・バン・タム会長は、「弊社は人々の健康に良い変化をもたらすことができるよう常に努力している」と話す。今回の支援は同社の使命に基づくものだ。
マッキノン博士は2012年1月に、中部高原地方ラムドン省ダラット市在住のグエン・ズイ・ハイさんの右足にできた重さ90キログラムの腫瘍の除去手術に成功した他、キエウ・ミー・ズンさんとタック・ティ・サー・リーさんの腫瘍除去手術にも成功している。これらの手術は、患者の人生を大きく変え、その家族に新たな希望をもたらした。博士はベトナムでの手術で代金を一切受け取っていない。
マッキノン博士はシカゴ大学医療センターの教授で、シカゴ市内の多くの病院で医師として働いており、彼の手術はディスカバリーチャンネルやTLCネットワークで中継されているという。
DETECHのタム会長は、「マッキノン博士はベトナムでは治療できない患者を救うことができるだけではなく、ベトナム人医師の訓練を通じて将来の多くの患者の治療にも道を開いている。これこそ長期的に価値あることだと思う。ベトナム人がベトナム人をより良く助けることができるようになることを願っている」と語った。
[Dan tri,22/07/2013 - 08:00,O]
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