[社会]
星付きホテル並みサービスの病院、看板に偽りあり?
2012/09/29 08:11 JST更新
(C)Tien phong,LN、FV病院 |
「腕利きの外国人医師団を擁し、3つ星ホテル並みのサービスを提供する国際レベルのホテル病院」と大々的に宣伝している病院がある。しかし現実には、そのうたい文句を裏切る事態がいくつも生じているようだ。ティエンフォン紙(電子版)が報じた。
今年2月20日に腰の痛みでホーチミン市ゴーバップ区のブーアイン国際病院を受診した男性フンさん(71歳)は、腰椎圧迫骨折と診断され骨セメント注入療法を勧められた。手術を受けて一度は退院したフンさんだが、強烈な痛みに襲われて再入院。容態が変わらないため別の病院に転院して治療を受けたが、5月1日に死亡した。フンさんの妻はブーアイン病院側の不手際が夫の死につながったのではないかと不信感を抱いている。
ホーチミン市7区のフランスベトナム病院(FV病院)は、主にフランス人医師が診療する、富裕層のための病院として知られている。ところが最近、死亡した患者の遺族から立て続けに5件の訴訟を起こされている。
その1人である同市ビンタン区在住のブイさんは、同病院の医師の医療ミスによって母親が死亡したと主張、「母は大腿骨骨折の手術を受けましたが、その後死亡しました。市保健局はFV病院側の治療に過失があったとの結論を出しましたが、病院側は今も責任を取ろうとしていません」と語った。
これらの病院に入院する場合は、相当な負担を覚悟しなくてはならない。ブーアイン国際病院の1人部屋のベッド代は1日当たり190万ドン(約7170円)、2人部屋なら100万ドン(約3770円)だ。FV病院の通常のベッド代は1日当たり約130万ドン(約4910円)、VIP用なら約200万ドン(約7550円)、特別治療室の場合は840万ドン(約3万1700円)のベッド代に加え看護料として110万ドン(約4150円)も必要になる。
ホーチミン市保健局はこのほど、FV病院に対し職業証明書を取得していない外国人医師による治療行為を停止するよう命じた。これより前に保健局査察部はFV病院を検査した際、8人の外国人医師が医師免許やベトナムでの労働許可書を取得しているものの、保健省が規定する医師の職業証明書を取得していないことを発見していた。
[Tien phong online,07:11 | 10/09/2012,O ]
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