VIETJO - ベトナムニュース 印刷する | ウィンドウを閉じる
[社会]

人間の脳を食うアメーバ感染で死者、ベトナムで初めて

2012/09/04 12:47 JST更新

(C)Thanh nien,CDC
(C)Thanh nien,CDC
 ホーチミン市熱帯病病院のボー・ミン・クアン医師は29日、ベトナムに初めて出現した人間の脳を食うアメーバ寄生虫に感染した患者が死亡したことを明らかにした。患者のTさんは7月30日に高熱と意識不明の状態で入院したが、治療の手段がなく回復の見込みもないとして翌31日に家族が自宅に連れて帰り最期を看取ったという。29日付タインニエン紙(電子版)が報じた。  Tさんは入院の約1週間前、故郷の南中部フーイエン省で家の近くの池に潜って貝を採り、その後発熱と頭痛の症状が出たため、ホーチミン市のザーディン病院に入院、髄膜脳炎との診断を受け熱帯病病院に転院していた。同病院の検査でTさんが「フォーラーネグレリア」と呼ばれるアメーバに感染したことが分かった。  クアン医師によると、このアメーバは湖沼などの淡水に生息しており、人の粘膜や鼻孔から体内に侵入し、神経繊維をたどって脳に達するという。これまで国内でフォーラーネグレリア感染例が報告されたことはなかった。世界でのこれまでの感染例は数百ケースと少ないが、感染した場合の死亡率は約98%と非常に高い。  

[Thanh nien online,29/08/2012 20:50,O ]
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved.


このサイトにおける情報やその他のデータは、あくまでも利用者の私的利用のみのために提供されているものであって、取引など商用目的のために提供されているものではありません。弊サイトは、こうした情報やデータの誤謬や遅延、或いは、こうした情報やデータに依拠してなされた如何なる行為についても、何らの責任も負うものではありません。

印刷する | ウィンドウを閉じる