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ベトナムでは現在、都市化と工業化の波に農地が飲み込まれつつある。農業農村開発省栽培局は、農地の使用目的変更が無計画に行われており、稲作地が日増しに減少していると警告を発している。9日付ラオドン紙電子版が報じた。 全国の稲作地面積は現在約410万ヘクタールあるが、2000~2007年に約36万ヘクタール減少している。このうち57%に相当する20万5000ヘクタールは米所として知られるメコンデルタ地方だ。北部ではハイズオン省、フンイエン省、ハノイ市で減少が目立つ。 ベトナムの人口は2020年に1億人、2030年に1億1000万人に達する見込みで、コメの需要量は2020年に3520万t、2030年には3730万tに増加する。しかし農地の使用目的変更により、コメ収穫量が毎年40万~50万t減少しているのが現状だ。栽培局によると、このままでは2020年にはコメ輸出ができなくなるという。 農業農村開発省はこうした現状を受けて、国家食糧安全保障を主な目的とした稲作地管理に関する政令草案を準備中だ。草案の内容は、農地を非農業目的で使用する場合の立ち退き補償費を高く設定して、投資を思いとどまらせる方針に沿ったものになるという。
[Lao dong online, 9.11.2010 | 08:25 (GMT + 7), O]
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