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日本政府の円借款事業「ホーチミン市東西大通り・水環境改善プロジェクト」のコンサルタント契約受注に絡んだ「パシフィック・コンサルタンツ・インターナショナル(PCI)」の汚職事件で収賄罪に問われた同プロジェクト管理委員会元委員長(元ホーチミン市交通運輸局副局長)のフイン・ゴック・シー被告の裁判で、ホーチミン市人民裁判所は18日、検察の求刑どおり終身刑の判決を言い渡した。 裁判所はまた、シー被告に対し賄賂として受け取った26万2000ドル(約2130万円)の返還を命じた。検察側には、PCIからシー被告に6回に分けて合計200万ドル(約1億6200万円)が渡されたとされる問題についても捜査を継続するよう求めた。 検察側によると、PCIは同プロジェクトの設計コンサルティングと施工監理を受注しようとシー被告と接触し、設計コンサル受注額の10%と施工監理受注額の11%に相当する合計26万2000ドルを渡すことで合意、2003年5月23日にPCI本社の高須邦雄元常務とPCIベトナム事務所の坂野恒夫元所長の2人が、シー被告に現金26万2000ドルを手渡したとされる。 これに対しシー被告は賄賂を受け取ったことはないと主張したが、裁判所はシー被告がPCIに便宜を図った複数の証拠があり、日本側から提供された捜査資料も合法的なものだとして同被告の主張を退けた。 シー被告は、同プロジェクト管理委員会で起きた事務所賃貸料着服事件で、今年3月にホーチミン市最高人民裁判所(控訴審)から職権乱用罪で禁固6年の刑を言い渡されている。同市人民裁判所は、これと合わせて終身刑の判決を出したとしている。
[Dat Viet online, 11:08 AM, 18/10/2010, O]
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