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[社会]

有毒農薬により5.5万立方メートルの土壌が汚染

2007/08/18 09:21 JST更新

 資源環境省が実施した農薬汚染に関する調査結果が13日発表され、全国に有毒な農薬が108トン貯蔵されており、5万5000立方メートルの土壌を汚染していることが明らかになった。108トンは倉庫に貯蔵されているが、4トンが地中に埋められており、それが土壌汚染の原因となっている。  これらの農薬は、残留性有機汚染物質(POPs)と呼ばれるもので、ダイオキシン、PCB、DDTなど難分解性で生体内に蓄積しやすいという特徴がある。また、実際の数字はこの調査結果よりはるかに大きいと見られている。  各省の資源環境局の報告によると、POPsに汚染された土地の多くはその上に家屋が建設されていたり、畑として利用されたりしている。POPsは自然分解することなく、水に溶け出して池や井戸水を汚染している。そのため、これらの地域に暮らす住民にはガンの罹患率が極めて高い傾向が見られるという。  資源環境省は今後も継続して調査を行い、地球環境ファシリティー(GEF)に対し、今年12月31日に結果を提出する。GEFはそれを基にPOPsを安全に処理するのための方法や援助額を検討するとしている。  

[2007年8月14日 Tien Phong紙 電子版]
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