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[社会]

独シーメンス社の贈賄疑惑、渦中の人物は否定

2007/05/08 11:21 JST更新

 ドイツの報道週刊誌「デア・シュピーゲル(Der Spiegel)」誌の報道によると、独シーメンス社が契約を獲得するため、ベトナムの政府高官に数十万ユーロ(数千万円)を渡していた疑いが浮上、独・ミュンヘン検察庁が捜査を進めている。  同社は2005年末にベトナム郵政通信グループ(VNPT)の大規模案件を受注している。疑惑はその直後の2006年3月、同社が子会社のインターコム社を通じ、シンガポールにある「レ・タン・クオン」氏名義の銀行口座に24万1500ユーロ(約4000万円)を送金したというもの。  ベトナム国内紙は、この人物が現在計画投資省の工業団地・輸出加工区管理部長を務めているレ・タン・クオン氏ではないかと報じているが、クオン氏はこれまで郵政通信分野やシーメンス社の案件には関わった記録がなく、ボ・ホン・フック計画投資相は「ただの偶然」としている。またクオン氏本人も「何かの間違いではないか」と関連を否定している。  なお今回の贈賄疑惑の責任を受け、同社のクラウス・クラインフェルト最高経営責任者(CEO)が辞任を発表した。  

[2007年5月4日 Lao Dong紙 電子版]
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