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ホーチミン市内で誘拐されたトアンくん(6)が9日早朝、約1,200km離れた北中部地方クアンビン省ドンホイで5日ぶりに無事救出され、犯人2人も逮捕された。この事件は4日午後、ホーチミン市タンビン区内の私立国際小学校の校門前で授業を終えたトアンくんが何者かに拉致され、その後犯人が10万米ドルの身代金をトアンくんの両親に要求していた。 ベトナムではこれまでにも身代金目的の誘拐事件は発生しているが、今回のように捜査が広範囲に渡ったケースは非常に稀だ。今回の事件では、犯人らは誘拐後すぐに、トアンくんを乗せた車を同市から約1,000km離れたダナン市まで徹夜で走らせたあと、1人はそこから北に200kmのクアンビン省内に行き、ホテルにトアンくんを監禁、もう1人はダナン市内の公衆電話からトアンくんの両親に身代金を要求する電話をかけた後、ホーチミン方面へ1,200km逆戻りしたメコンデルタのカントー市に身代金の受け取りのために向かった。 8日、犯人が指定したカントー市内のフェリー乗り場に両親が10万米ドルを持参し向かった。途中犯人は警察による尾行を恐れ、受け取り場所を対岸のビンロン省へ変更するなど、受渡し場所を二転三転したあと、同日午後、犯人が現金受け取り要員として雇ったバイクタクシー運転手が両親に近づき現金を受取った。すぐに私服警察が尾行を開始し、近くの喫茶店でこの運転手から現金を受取ろうとした犯人を逮捕、供述によりトアンくんがクアンビン省内にいることが判明、ダナンで待機していた捜査部隊が急行し翌9日朝4時にクアンビン市内のホテルでトアンくんを無事保護した。 公安当局の調べによると、犯人はホーチミン市1区にある警備員派遣会社Yuki Sepre 24 Co.からダイヤモンドデパートに派遣されていた警備員2人(男性と女性)。トアンくんの両親は同デパート内で店舗を経営しており、犯人はトアンくんとは顔見知りだったと言う。犯人はサッカー賭博で1億ドン(約6,300米ドル)の借金があり、これを返済する目的で犯行を計画したと供述している。
[Phap Luat 10/10, Thanh Nien 11/11]
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