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9日、ダナン沖を飛行中のベトナム航空所属のパイロットが、ダナン市の沿岸から約80kmの地点で高さ約50mの津波が海岸に向かって押し寄せているのを目撃したと中部空港局に通報し、その後市内に設置されている警報放送システムを通じ住民に知らせたことから、同市リエンチェウ区の住民などがパニックとなって、高台に一斉に避難する事件が発生した。 当時ダナン市にある中部地方気象台でも津波発生の通報を受けたが、同日正午すぎになり、気象台は津波警報は誤報だとし、安全宣言を発表した。しかしその後も高台などに避難していた住民は待機を続け、数時間後にようやく帰途についた。 一方で、津波発生の放送を聞いた住民の一部が津波を一目見ようと海岸に押しかける光景も見られた。2004年12月26日に発生し、21万5,000人の犠牲者を出したスマトラ沖地震では、ベトナムは全く被害を受けなかった。また、ユネスコはこのほど、来年7月にも地域津波警報システムをベトナムに導入すると発表したばかりの出来事だった。
[Saigon Times Daily, Tuoi Tre]
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