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- チン首相、ハイレベル討議を主宰
- 新政策の試行と資源連携の促進を強調
- グリーン転換へ国際的な連携促進呼びかけ
ファム・ミン・チン首相はハノイ市で16日、「グリーン成長とグローバル目標のためのパートナーシップサミット(P4G)」において、「持続可能なグリーン転換、人間中心のアプローチ」をテーマにハイレベル討議を主宰した。
首相はこの席で、◇包括的なグリーン制度の創出、◇グリーン経済能力の構築、◇国際的なグリーン協力枠組みの構築という「3つの創出」を提唱し、P4Gの先導的役割による新政策の試行と資源連携の促進を強調した。
首相は国際社会に対し、グリーン転換の目標実現に向けた共同の努力を呼びかけ、とりわけ先進国に対して発展途上国への資金・技術支援の強化を訴えた。官民連携、三者協力、南南協力、南北協力などのモデル推進により、企業や市民によるグリーン投資環境の整備が必要だと指摘した。
フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、ベトナムの積極的な取り組みを評価し、国際金融制度改革と民間資金の動員を呼びかけるとともに、1982年国連海洋法条約と国連公海等生物多様性協定(BBNJ協定)への支持を訴えた。また、オランダのディック・スホーフ首相も、長期的なビジョンと官民連携がグリーン成長の鍵だと述べた。
討議では、各国代表がグリーン転換推進における経験や課題を共有し、持続可能な開発目標(SDGs)達成まで残り5年となったことを強調した。気候変動の深刻化、自然災害の複雑化に直面する中、人間中心のグリーン転換が不可欠だとの共通認識を示した。
チン首相は、ベトナムのグリーン転換を支援する各国・パートナーに感謝の意を表し、グリーンかつ持続可能な未来の実現に向けて国際的な連携を一層促進するよう呼びかけた。