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- 09~22年は代替出生率付近で安定的に推移
- 23年は1.96人、24年は1.91人にまで低下
- 最低はホーチミン市、最高はハザン省
統計総局(GSO)が実施した人口・住宅調査の2024年中間報告によると、ベトナムの合計特殊出生率(TFR、1人の女性が一生に産む子供の平均数)は1.91人で、過去最低となった。
GSOの人口労働統計部によると、ベトナムのTFRは2009年から2022年にかけて、代替出生率(長期的に現在の人口規模を維持できる出生率)付近で安定的に推移していたが、その後TFRの低下が加速し、2023年は1.96人、2024年には1.91人にまで低下した。
2024年のTFRのうち、都市部は1.67人、農村部は2.08人だった。全国63省・市のうち、TFRが代替出生率より低い(2.1人未満)のは32省・市、代替出生率付近が25省・市、代替出生率より高いのが6省・市だった。TFRが最低(1.39人)だったのはホーチミン市、最高(2.69人)だったのは東北部地方ハザン省だった。
人口労働統計部のファム・ホアイ・ナム部長は、世界の多くの国の経験によれば、出生率は低下し始めると反転が困難なため、早期に対策を講じなければ今後も出生率が低下し続けるとの認識を示した。
ナム氏は「保健省はこのほど、3人以上の子供を持ったベトナム共産党員を制裁しないよう提案した。経済発展に伴い出生率が急速に低下しないよう、ベトナムの経済や文化の状況に適した出産奨励策を検討し、公布することも考えられる」と述べた。