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- IUGSが認定する「地質遺産100選」に選定
- ハロン湾、94年にユネスコ世界自然遺産に
- 23年、登録範囲をカットバー群島まで拡張
地質・鉱物科学研究所元所長のチャン・タン・バン博士は25日、東北部地方クアンニン省のハロン湾と北部紅河デルタ地方ハイフォン市のカットバー群島を含む「ハロン湾・カットバー群島」が、世界53か国99地点とともに、国際地質科学連合(IUGS)によって「IUGS地質遺産」に認定されたことを明らかにした。バン博士は、この登録申請に尽力した人物だ。
この地域の地質史とカルスト地形について世界的な価値を認めたもので、IUGSは、8月25日から31日にかけて韓国の釜山で開催中の第37回万国地質学会議(IGC)で、IUGSが認定する「地質遺産100選」を発表する。「地質遺産100選」は、2022年に第1回の100か所が選定され、以降は2年ごとに100か所が新たに選定されることになっている。
ハロン湾は、1994年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)によって、美しさにおいて顕著な世界的価値を持つとして世界自然遺産に認定された。2000年には、地質学および地形学的にも世界的価値を持つとして、再び世界自然遺産に認定された。
ユネスコの世界遺産委員会は2023年9月、ハロン湾の登録範囲をカットバー群島まで拡張し、「ハロン湾・カットバー群島」として登録。ベトナムでは初めて、省・市をまたいだ世界遺産となった。今回、IUGSが地質遺産として認定したことで、その価値が再確認されたと言える。
ハロン湾については、「世界遺産(1)ハロン湾~長い歴史を秘めた伝説の地~」を参照。