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1か月ほど前から、世界自然遺産である東北部地方クアンニン省のハロン湾に「珊瑚の女神」と名付けられた奇妙な彫像が現れ、賛否両論を呼んでいる。
問題は、彫像がクアンニン省文化スポーツ局の許可を得て展示され、入場料を徴収していることだ。
彫像は、ドイマットチョイ(Doi Mat Troi)という事業者によって2024年6月27日付けで著作権登録されており、7月9日に省文化スポーツ局から、非商業目的としてバイチャイ街区の灯台エリアで展示する許可も得ている。展示期間は2024年7月10日から2025年1月10日まで。
しかし、省文化スポーツ局のグエン・マイン・ハー局長によると、ハロン湾での彫像設置はハロン湾管理委員会が所管する問題であり、彫像の大きさや設置場所に応じて個別に許可を得る必要がある。
ところがハロン湾管理委員会は、この像について何ら情報を得ておらず、ハロン湾での展示について許可を一切出していないとしており、文化スポーツ局に対し、世界自然遺産におけるこの奇妙な彫像の展示許可を法令に則って再検討するよう求めている。バイチャイ灯台エリアを管理する事業者も、展示許可を出したことはなく、あくまで賃借契約の相手が実施したものと述べる。
省文化スポーツ局が7月9日付けで許可した文書によると、展示は非商業目的とされているが、彫像を見学するにはドリンクなしで5万5000VND(約330円)、ドリンク付きで9万~17万VND(約550~1030円)のチケットを購入しなければならない。
この問題について、ハロン市人民委員会は、彫像を設置した事業者に対し、世界自然遺産の水域から彫像を移動させるよう指示した。事業者側も応じる方針で、7月25日付けで入場料徴収も停止するとしている。