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- 住宅貿易開発社の会長 兼 社長を逮捕
- 23年10月に逮捕された前会長の実兄
- 同一物件を複数人に販売、資金騙し取る
元国営の不動産会社である住宅貿易開発社(Housing Development And Trading=HDTC)のディン・チー・ミン会長 兼 社長(男・53歳)が、資産横領容疑で逮捕された。ホーチミン市警察が3日に明らかにした。
ミン容疑者は、信頼を悪用し資産を横領した容疑で2023年10月に逮捕された前会長ディン・チュオン・チン容疑者(男・50歳)の実兄。弟のチン容疑者は今回、新たに資産横領容疑でも起訴された。
HDTCの前身は1984年に設立された住宅工事監理委員会で、2016年に株式会社化された。同社はホーチミン市を中心に、全国の不動産案件30件超の投資主を務めており、この中には、ビンチュン住宅地(ホーチミン市直轄トゥードゥック市、旧2区)、アンフー・アンカイン新都市区(同)、ビンチードン住宅地(ビンチャイン郡)などの案件が含まれる。
同社が展開したプロジェクトで容疑者らは、同一物件を複数人に販売して物件購入者から資金を騙し取ったほか、販売価格を物件購買契約上の価格よりも高く設定して差額を手にすることで同社の資金を横領するなどしていた。
また、容疑者らは1区ベンゲー街区グエンズー(Nguyen Du)通り33番地の一等地や、同街区チューマインチン(Chu Manh Trinh)通り34-36-42番地の一等地など、複数区画の公有地を違法に売りさばいて国に多額の損失をもたらした疑いが持たれている。