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- 約170万人の児童が経済活動に従事
- 児童労働者の約50%が危険な仕事に従事
- 児童労働率、25年に4.9%未満目指す
労働傷病兵社会省児童局のダン・ホア・ナム局長は、このほど開かれた児童労働の防止をテーマとしたセミナーで、ベトナムの児童労働率は9.1%でアジア太平洋地域の平均より約2ポイント低く、世界平均より4.2ポイント低いと明らかにした。
ナム氏によると、ベトナムで経済活動に従事している児童(5~17歳)は約170万人で、児童総数の9.1%を占めている。このうち児童労働者と認定されている児童は110万人に上り、経済活動に従事している児童の約6割を占める。
労働傷病兵社会省と統計総局(GSO)が共同で調査した結果、児童労働者のうち51万9805人が重労働・有害・危険など児童の健康や安全、道徳に害を及ぼす恐れのある仕事に従事していることが分かった。これは、経済活動をしている児童の約30%、児童労働者の約50%を占める。
経済活動に従事している児童が学校に通っている割合は過去10年で43.6%から63%に上昇したものの、1万9500人(1.1%)は一度も学校に行ったことがない。全国の平均就学率94.4%に比べ、児童労働者の就学率は50%に留まる。重労働・有害・危険な仕事に従事している児童の就学率は38.6%とさらに低い。
ナム氏は、ベトナムは近い将来に児童労働を完全になくすことを目指しているとし、児童労働率の具体的な目標として2025年に4.9%未満、2030年に4.5%未満を達成すべく取り組んでいると述べた。