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- 区内20本の路地で通路拡張事業を一斉着工
- 住民が通路拡張部分に当たる土地を寄付
- 3区の路地内の地価は1億VND/1m2上回る
ホーチミン市3区人民委員会は1日、区内20本の路地で通路拡張事業を一斉に着工した。
通路拡張事業が行われるのは、グエンディンチエウ(Nguyen Dinh Chieu)通り、リーチンタン(Ly Chinh Thang)通り、チャンバンダン(Tran Van Dang)通りなどにある幅の狭い路地。
同事業では、路地内の住民は立ち退き補償を受けず、通路拡張部分に当たる自宅の土地を寄付し、地方自治体が公的予算で拡張工事を行う。
1世帯あたり平均して3.1m2を寄付し、1世帯として寄付した面積が最も大きいケースで12m2となっている。3区の路地内の住宅用地の地価は1m2当たり1億VND(約61万円)を上回る高水準となっている。
土地を寄付した見返りとして、自宅前の狭い路地が幅5~7mに拡張される。これにより、商売や通行、また万が一の場合の消防対応の利便性が向上するだけでなく、地価もさらに上昇するものと見込まれる。
3区当局は年内に、合わせて45件の路地拡張事業を行う計画だ。
なお、2000年から2022年までの期間に市内の16万8000世帯以上が路地の拡張のために土地を寄付しており、その合計面積は538万m2に上る。これにより、5200本以上の路地が拡張された。