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- トゥードゥック市病院で価格水増し事件
- 元院長に禁固21年の判決
- 元院長の妻には執行猶予付き禁固3年
ホーチミン市保健局傘下のトゥードゥック市総合病院における医療設備器具の取引価格水増し事件で、同市人民裁判所は1日、被告9人に有罪判決を下した。
同事件は、同病院幹部らがグエン・ミン・クアン元院長(男・53歳)の指示のもと、2016年から2020年にかけて、クアン被告の息がかかった会社などと結託して、医療設備器具の調達で取引価格を談合により水増しし、国に1025億VND(約6億2000万円)の損失をもたらしたというもの。
クアン被告は、資産横領罪とマネーロンダリング罪に問われ、禁固21年の判決を言い渡された。同被告の妻グエン・チャン・ゴック・ジエム被告(女・51歳)も同じく、マネーロンダリング罪に問われ、執行猶予付き禁固3年の判決を受けた。
残る7人は、資産横領罪、マネーロンダリング罪、入札規定に違反し甚大な被害をもたらした罪に問われ、それぞれ禁固2年6か月~15年の判決が下された。
裁判所はクアン被告に対し、同病院に1025億VNDの賠償金を支払うよう命じ、被告夫婦は財産を売却するなどして賠償金を支払うことを約束した。
なお、被告夫婦は横領した金を不動産投資などに充てていた。ホーチミン市1区の超一等地にある一戸建てなど、2人が横領した金で購入した不動産は国によって凍結・没収されている。