(C) Tia-Thuy Nguyen Studio |
ベトナム人アーティストのティア・トゥイ・グエン氏が手掛けたインタラクティブインスタレーション作品「Flower of Life(生命の花)」が、フランス南部のエクサンプロヴァンスにあるアートガーデン「シャトー・ラ・コスト(Chateau La Coste)」で展示されている。
展示は11月18日から2024年1月30日まで。グエン氏にとって、シャトー・ラ・コストでの作品展示は3回目となる。
グエン氏は、高さ18mの枯れたオークの木の本来の構造をベースにして、複数のステンレス鋼による葉を手作業で溶接し、この作品を仕上げた。メタルの層は構造の役割を果たしているだけでなく、輝く「宝石」の層の役割も果たしている。また、垂れ下がった数千ものステンレス鋼の葉と、枝に並ぶ色とりどりの反射する石英からできた「花」が、太陽光とともに遊んでいるかのようなきらめく効果を生み出している。
グエン氏は1981年にハノイ市で生まれた。2006年に同市のベトナム美術大学を卒業した後、2014年にウクライナのキーウにある国立美術建築アカデミーで博士号を取得した。2019年には、経済誌フォーブス・ベトナム(Forbes Vietnam)の「ベトナムで最も影響力のある女性50人」に選ばれている。