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宿泊需要が常に高水準を保つホーチミン市中心部では、簡易宿泊施設のスリープボックスが乱立しているが、このような施設では防災上の不備が度々指摘されている。
3区12街区レバンシー(Le Van Sy)通り413番地の路地にある6階建ての住宅では、月額200万VND(約1万2200円)の家賃(電気代・水道料金・駐車料込み)でスリープボックスを貸し出している。
ベトナムによく見られる奥行きの長いこの住宅では、1階ごとに16~20室のスリープボックスを設置。スリープボックスは面積約2m2で、木製や鉄製のフレームで作られており、ロックもついている。
ビンタイン区15街区バックダン(Bach Dang)通り179番地の路地にある別の施設で提供されるスリープボックスの月額家賃(同)は、◇上段:190万VND(約1万1600円)、◇下段:200万VND(約1万2200円)となっている。
スリープボックスの利用者らは、防災上の不備を認識しているものの、大学などに近いという立地条件や交通の利便性の良さ、そして家賃が普通の貸し部屋と比べて安いことから、この狭い箱に宿泊している。
なお、同市警察はスリープボックスに対する取り締まりを強化している。ビンタイン区14街区グエンティエントゥアット(Nguyen Thien Thuat)通りにあるスリープボックス施設「ハイソン(Hai Son)」は最近、防火上の不備で営業の一時停止を命じられた。同施設では、1階ごとに25~30室のスリープボックスを設置し、計125室を提供していた。