(C) thanhnien 写真の拡大. |
(C) thanhnien 写真の拡大 |
ウェディングフォトスタジオや結婚式関連サービスを提供する店が軒を連ね、市民から「ウェディング通り」と呼ばれるホーチミン市フーニュアン区ホーバンフエ(Ho Van Hue)通り。
だがいまこの通りは閑古鳥が鳴き、テナントが次々と去る状況が生じている。
この通りでフォトスタジオを経営するTさんによると、今年に入ってから、写真撮影や衣装のレンタルサービスなどの利用がめっきり減った。
テト(旧正月)明けから、撮影料を40%ほど下げたそうだが、それでも客は数えるほど。その状況が数か月も続くものだから、写真撮影の正規雇用スタッフ2人を解雇し、人員が足りない時には個別に作業を依頼し、業務ごとに報酬を支払う形に切り替えたという。
この通りの路地で喫茶店を営む女性によると、界隈の家賃相場は年始めより下がっている。にもかかわらず、多くの店が経営を維持できない状況に陥っている。
この通りで50m2ほどのスペースを借りて結婚式関連サービスを営んでいたものの、今年6月に賃借契約を解除した男性Hさんは、テト明けに、苦しい経営状況を見た大家が家賃をそれまでの月3000万VND(約18万円)から2000万VND(約12万円)に下げてくれたものの、状況が好転しないため店を引き払った。
Hさんによると、現在、節約したいカップルは、友人や知人に結婚式の写真撮影を頼んでいる。最近のカップルは、美しいウェディングフォトよりも、結婚式当日の賑やかな写真を記念にすることの方に価値を見出しているようだ。
「1500万VND(約9万円)くらいのカメラを買えば、かなり良い写真が撮れます。スマートフォン写真撮影講座も1コース100万~200万VND(約6000~1万2000円)程度でたくさんありますし、また最近は、スタジオ撮影よりも、自然の中での撮影の方が好まれています」というHさんによると、以前はプリントニーズも大きかったためその収入もそれなりにあったが、今はスマホに送って欲しいと言われるばかりで、プリントしても数枚、例えば結婚式の際に入り口に飾る分のみの要望があるだけだそうだ。