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南部メコンデルタ地方チャビン省大学の学生グループは、廃棄されるマンゴーの皮を加工してファッション用品を生産するプロジェクトを展開している。
マンゴーは豊富な栄養価が含まれており、健康に良い果物として知られている。果実はライスペーパーやジャム、乾燥菓子の原材料などに使用されるが、皮や種は廃棄されることがほとんど。そこで、チャビン省大学の学生グループは、マンゴーの皮を利用して、財布やキーホルダー、メガネケースを作ることを思いついた。
同校で金融学を専攻するグエン・ティ・タイン・バンさん(女性)は、「2022年に、チャビン省の農家を訪問する機会がありました。マンゴー価格の下落から、彼らはマンゴー栽培を止めて、他の果物を育てたいと話しました。マンゴー農家のため、何かできないか考え、廃棄される果物の皮を加工して製品にできることを知りました」と語った。
当初、学生グループは設備などが不足していたため、自分たちでマンゴーの皮を天日干しにしていたが、数日で素材が変形してカビも生えてあえなく失敗。そこで、大学に掛け合って、研究室を借りて本格的に研究を始めることにした。
マンゴーの皮を加工するには、素材収集、洗浄、不純物の除去、水分の分離、乾燥、プレス、成型などのステップが必要。興味深いのは、一切の着色をしなくても、製品にはマンゴーの皮の自然な色合いが出ることだ。
バンさんは同プロジェクトについて、「動物由来の革製品の使用を制限し、グリーンで持続可能な発展を目指す現在のトレンドにマッチするだけでなく、農家に新たな経済価値を付与することにも繋がります」と話した。