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世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム(Tedros Adhanom)事務局長はこのほど、WHO西太平洋地域事務局の次期事務局長(任期2024~2029年)の候補者5人のリストを発表した。このうち1人はベトナム政府の推薦を受けたチャン・ティ・ザン・フオン博士だ。ベトナム人がこのポストの候補者になるのは初めて。
フオン氏は、32年以上のキャリアを持つ公衆衛生とグローバルヘルスの専門家で、保健省国際協力部長やASEAN健康開発ハイレベル会合(SOMHD)の議長、アジア太平洋経済協力会議(APEC)フォーラムの保健作業部会長など、保健分野で多くの役職を歴任している。2019年7月からはWHO西太平洋地域事務局の疾病管理プログラムの責任者を務めている。
各候補者は加盟国との協議を経て、10月にフィリピン・マニラで開かれる第74回WHO西太平洋地域委員会の会合で指名投票が行われる予定だ。
WHOには6つの地域事務局が置かれており、西太平洋地域事務局は37か国・地域(人口19億人余り)を管轄している。