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非営利団体(NPO)「セーブ・ベトナムズ・ワイルドライフ(Save Vietnam’s Wildlife=SVW)」は、カットティエン国立公園の野生ゾウを監視するため、人工知能(AI)カメラ搭載のドローンを導入した。
カットティエン国立公園は、東南部地方ドンナイ省と南中部高原地方ラムドン省の5つの郡に跨っており、ホーチミン市の北約150kmに位置する主要な国立公園として知られている。
同国立公園とその付近ではこのところ、野生ゾウが出没して民家や畑を荒らすといった被害が多発している。
AIカメラ搭載ドローンの導入により、当局は野生ゾウの群れの移動をリアルタイムで確認することができ、携帯電話を介して地域住民への早期警告が可能となる。また、野生ゾウと住民の保護だけでなく、将来的には野生ゾウ観察のエコツーリズムの開発・発展にも寄与するものと期待される。
ベトナム国内では野生ゾウが絶滅危機に晒されている。ドンナイ省には約20頭のアジアゾウがおり、主にカットティエン国立公園とドンナイ文化自然保護区の間の区域の生息している。