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南中部沿岸地方ダナン市で、黄色い液体上の薬物を学生たちの間で流通させたとして、男ら4人が逮捕された。この薬物を使用した学生6人が病院に緊急搬送されるなど被害が広がっている。
逮捕されたのは、マイ・ハー・クイン・チー容疑者(27歳)、チャン・タイン・ヒエン容疑者(29歳)、ボー・タイ・フイ容疑者(19歳)、レ・ビン・クアン容疑者(19歳)の4人。警察は瓶に入った「海水麻薬」と呼ばれる黄色の薬物を大量に押収した。
男らは違法薬物の流通元であるタン・ホアン・ビン・ロン容疑者(23歳)から「海水麻薬」を仕入れて学生らに売っていたと供述。警察がロン容疑者宅を捜索したところ、薬物の疑いがある白、黄、青、赤の液体が入った16本の瓶を発見した。警察は現在、ロン容疑者を指名手配して行方を追っている。
これに先立つ3日朝、同市タインケー区警察は、学生6人が薬物中毒で緊急搬送されたとの通報を受け、これにより男らの犯行が明らかとなった。学生らはいずれもチー容疑者らから「海水麻薬」を購入したと話した。学生らは既に回復して6日に退院した。
「海水麻薬」の正体は、ガンマ-ヒドロキシ酪酸(GHB)。かつては麻酔薬として使用されていたが、高用量では、めまい、協調運動障害、嘔吐、昏睡、呼吸抑制などを引き起こす恐れがあり、後に使用が中止された。GHBは米国の麻薬取締局によって、厳重な管理が必要とされる薬物の第1カテゴリーに分類されている。