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交通運輸省傘下の車検局および複数の省・市の自動車登録検査センターで発生した、贈収賄・贈収賄の仲介・公務執行上の文書偽造に関する一連の事件に関連し、13省・市の自動車登録検査センター合わせて33か所が営業を一時停止している。車検局が明らかにした。
13省・市は、◇ハノイ市、◇バクニン省(北部紅河デルタ地方)、◇バクザン省(東北部地方)、◇フート省(同)、◇ホアビン省(西北部地方)、◇ホーチミン市、◇ドンナイ省(東南部地方)、◇ビンズオン省(同)、◇ロンアン省(南部メコンデルタ地方)、◇ドンタップ省(同)、◇ベンチェ省(同)、◇ソクチャン省(同)、◇ティエンザン省(同)。
営業を一時停止している自動車登録検査センター33か所のうち、違反が発覚し、捜査対象となっているのが30か所。残る3か所は人材不足や消防規定違反、土地収用を理由に、営業を一時停止している。なお、ハノイ市では11か所が営業を一時停止している。
全国には280か所の自動車登録検査センターがあり、このうち20か所が交通運輸省車検局の傘下、64か所が各省・市の交通運輸局傘下、196か所が外部企業の傘下となっている。
同事件の一環として、ハノイ市ナムトゥーリエム区フードー街区にある自動車登録検査センター「29-03S」と、東南部地方ドンナイ省ビエンホア市タンビエン区にある自動車登録検査センター「6004D」が10日に新たに立ち入り検査を受けた。同2か所で贈収賄の行為があったことが確認されている。
ホーチミン市警察はこれに先立ち、荷台を大きく改造するなど、安全基準や排ガス基準などを満たしていないにもかかわらず車検合格証明書を有しているトラックなどの多くの車両を発見したため、自動車登録検査センターの捜査に踏み切った。警察はこれを皮切りに、捜査範囲を13省・市に拡大している。
同事件では、自動車登録検査センターの従業員だけでなく、交通運輸省傘下車検局の職員も逮捕され、捜査を受けている。中でも、ホーチミン市警察は合わせて13か所の立ち入り検査を実施し、容疑者43人を贈収賄・贈収賄の仲介・公務執行上の文書偽造容疑で逮捕した。
初動捜査の結果、容疑者らは自動車の所有者から組織的に賄賂を受け取り、車検結果を操作して車検合格証明書を発行していたことが明らかになった。公安省によると、基準を満たしていない自動車約7万台について、自動車の所有者が「袖の下」を渡して車検合格証明書を取得したという。