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南中部沿岸地方クアンナム省警察は21日、韓国系ファイナンス会社の未来アセット金融ベトナム(Mirae Asset Finance Vietnam=MAFV、ホーチミン市1区)のクアンナム省支店(タムキー市)の立ち入り検査を実施した。
立ち入り検査では、同支店は個人向け融資促進活動を実施しているだけで、債権回収は行っていないものの、15万人の個人情報を違法に売買していたことが確認された。
なお、債権回収は、MAFVの債権回収部門が担当する。これに関連し、ホーチミン市警察はこれに先立つ4日、ホーチミン市4区にある債権回収部門のオフィスの立ち入り検査を実施し、債務返済が遅れている顧客を違法な手段で脅迫したとして、同社従業員の男女13人を誹謗中傷容疑で逮捕した。
捜査結果によると、同社は月4.58%(年54.96%)の高金利で融資を行っていた。債務者は融資を受ける際に、個人情報だけでなく家族や身内の個人情報も提供しなければならない。債権回収について、遅延が180日以上の場合、従業員らは電話やテキストメッセージだけでなく、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を使って本人や家族を繰り返し罵倒したり、脅迫したりすると同時に、本人や家族、同僚の写真を使ったわいせつ合成写真や葬儀案内状を作成したり、詐欺師だと言いふらしたりしていた。
MAFVの政策として、債務回収担当者は返済額の30%を取り分として受け取ることになっているため、従業員らは積極的に債務者を脅迫していた。MAFVの経営陣は従業員らの行為を認識していたが、見て見ぬふりをしていたという。なお、同事件をめぐり警察は捜査範囲を拡大している。