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韓国のソウル市は15日、「2022年第34回ソウル市ボランティア賞」の大賞受賞者に、ベトナム出身で韓国に帰化した女性、グエン・ティ・タム・ティンさん(女性・45歳)を選出したと発表した。大賞の受賞は、帰化者では初となる。
ティンさんは2003年から韓国で、ベトナム語・韓国語通訳として活動している。代表的なものでは、ソウル市城東外国人労働者センターにおける外国人労働者向け労務相談などの通訳、城東警察署などでの取り調べ通訳、心臓病を患うベトナム人の子どもに向けた無料手術事業における通訳といった活動を手掛けてきた。最近では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン接種の通訳も行っていた。
ティンさんは受賞の感想として「私よりも素晴らしい方が多いなかでの大賞受賞はせん越なこと。受賞は皆勤賞のような感覚として受け止めており、これからの20年もボランティア活動を続けていかなければという責任感がある」と話した。
また韓国でボランティアを続けてきた経緯として「大学生の時に韓国へ留学し、警察署での取り調べに同行して通訳を始めた。支援、声援をいただいた多くの方に恩返しがしたいと、ボランティア活動を続けてきた」と説明した。
ティンさんは15日、ソウル市庁舎で行われた授賞式に参加し、表彰を受けた。