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ベトナム国内の労働者の大半が市場水準よりも低い給料を受け取っていると考えており、より収入の高い他の仕事を探す可能性があることが、米国の人材コンサルティング大手マーサー(Mercer)と地場タレントネット(Talentnet)による調査で明らかとなった。この調査は、ベトナム国内で事業を展開している企業600社の労働者48万3000人を対象に行ったもの。
同調査によると、市場水準を上回る給与を受け取っている労働者の80%が「自分の給与は市場水準より低い、または同じ」とし、うち64%が「市場水準より低い」と考えている。一方、市場水準と同じ給与をもらっている労働者の6%が「自分の給与は市場水準より高い」と誤解している。
労働者の給与に対する正しい認識は、会社へのコミットメントに影響する。したがって、人事部門は透明性の向上や社員の長期的な定着を図って、給与計算方法について伝達する必要がある。
また、同調査によると、地場系企業の平均給与は多国籍企業の平均給与を22%も下回っている。
地場系企業と多国籍企業はいずれも、2023年には労働者の給与を+7.1%引き上げると予想されている。給与上昇率が高い業種はハイテク、保険、製薬・医療機器。一方、石油ガスや製造、小売の業種では給与上昇率が低いと予想されている。