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保健省は15日午後、新型コロナの感染者(F0)と濃厚接触者(F1)に対する措置に関する新たなガイダンスを発行した。ガイダンスによると、今後F1は医療隔離の必要がなくなる。ただし、マスクを着用して石鹸や消毒液で頻繁に手洗いする必要がある。
F1は、F0と接触して以降の10日間、他の人々、特に基礎疾患を持つ人や高齢者などリスクの高い人々との接触を避けるほか、日常生活や仕事、学習の際に使用する物をシェアせずに極力外出を自粛することが求められる。
F1は自らで健康観察を行い、感染が疑われる症状(発熱と咳)、または、発熱、咳、体の痛み、倦怠感、寒気、頭痛、喉の痛み、鼻水、鼻づまり、嗅覚の低下・喪失、味覚の低下・喪失、吐き気、下痢、呼吸困難などのうち「3つの症状」があった場合、地元の保健当局に報告しなければならない。
F1は以下のいずれかの場合に該当すると定義される。
◇F0と握手や抱擁、キスなど皮膚・身体の直接的な接触があった
◇マスクを着用していたが、時間にして15分以上、距離にして1m以内または密閉された空間でF0と接触があった
◇マスクを着用せず1m以内でF0との接触があった
◇防護対策を取らずにF0の診療・ケアを行った
保健省の今回のガイダンスに先立ち、一部の省・市当局がF1の通勤・通学を認めている。ホーチミン市では3月下旬からF1の生徒や労働者、公務員の登校・出勤が条件付きで許可された。
一方、F0に対する措置については引き続き、「隔離用の個室から出ることを控え、自宅から出てはならない」と規定されている。自宅療養中のF0は、7日間の隔離を受け、その後に受ける迅速検査の結果が陰性の場合は隔離を終了することが可能。この結果で依然として陽性の場合、隔離期間を◇十分なワクチンを接種済みの者:10日間、◇ワクチン接種が十分でない者:14日間にそれぞれ延長する。なお、保健省はF0の隔離期間の短縮を検討中だ。