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ホーチミン市と東南部地方ドンナイ省の住民は全国で最も長生きしていることが、計画投資省傘下の統計総局(GSO)が先般発表した2016年から2020年までの5年間におけるベトナムの人間開発指数(Human Development Index=HDI)に関するレポートで明らかになった。
HDIとは、健康、教育、所得という3つの側面から、その国の発展レベルや豊かさを測るための指標のこと。
レポートによると、同期間におけるホーチミン市とドンナイ省の住民の平均寿命は76.5歳で、全国の63省・市で最も長かった。以下、◇東南部地方バリア・ブンタウ省:76.4歳、◇南中部沿岸地方ダナン市:76.1歳、◇南部メコンデルタ地方ティエンザン省:75.9歳と続いた。
一方、全国で平均寿命が最も短かったのは、◇西北部地方ライチャウ省:65.8歳、◇南中部高原地方コントゥム省:66.8歳、◇東北部地方ハザン省・西北部地方ディエンビエン省:67.8歳、◇北中部地方クアンチ省:68.2歳だった。
GSOによると、全体的に見て同期間における各省・市の住民の平均寿命は徐々に延びつつある。全国63省・市のうち、2020年の平均寿命が2016年より延びたのは56省・市、変わらなかったのは3省・市、短くなったのは4省・市だった。
平均寿命が変わらない、または短くなった省・市について、その理由は人口構造に大きな変化があったためだという。
また、山岳地帯や高地など住民の平均寿命が他の地域と比べてもともと短い省・市では、同期間に平均寿命が比較的大きく伸びた。例えば、ハザン省の住民の平均寿命は2016年の67.5歳から2020年に68.4歳に伸びた(+0.9年)。他の例として、◇西北部地方ディエンビエン省:67.5歳から68.4歳、◇南中部高原地方ダクノン省:70.3歳から71歳、◇西北部地方ラオカイ省:68.8歳から69.3歳、◇南中部高原地方ラムドン省:72.8歳から73.3歳、◇同ザライ省:69.6歳から70.1歳、などが挙げられる。
HDIの継続的な改善により、ベトナムはHDIが中レベルの国のグループから、2019~2020年以降は高レベルの国のグループに仲間入りしている。
これに伴い、国連開発計画(UNDP)による世界各国のHDIランキングでベトナムは、2018年の118位から2019年に1つ順位を上げて117位となった。最新のHDIランキングでは、ベトナムのランキングはさらに改善するものと見込まれる。