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政府は17日、2023年までの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防プログラムに関する決議第38号/NQ-CPを公布した。
決議によると、感染流行状況に基づき、新型コロナウイルス感染症を「グループAの感染症」から「グループBの感染症」にレベルを引き下げる形で対策を緩和しながらも、感染拡大が再発した場合に対応するためのシナリオを予め確保する。
その一環として、国民のワクチン接種率をさらに引き上げる。2022年3月末までに12~17歳の未成年者の2回目の接種、18歳以上の成人の3回目の接種を完了するほか、8月末までに5~11歳の未成年者のワクチン接種を完了することを目指す。
また、地元の診療所の治療能力の向上や医療設備の増強を行い、各レベルの医療施設での救急蘇生の質を高め、区・郡レベル以上の医療施設の集中治療病床を確保するなどして、新型コロナ患者の死亡率を、アジア平均を下回る水準に引き下げる。
同プログラムは2022年から2023年末にかけて実施する。新型コロナの流行が2023年内、または2024年以降も続く場合はプログラムを延長するか、状況に合わせて改正・補足する。
なお、「グループAの感染症」は、死亡率が高い、または未知の病原体を伴う感染症で、伝染性が非常に高く、感染が急速に広がる特に危険な病気と定義されている。一方、「グループBの感染症」は伝染性が高く、死亡の可能性がある危険な病気と定義されている。
新型コロナウイルス感染症は首相の決定により2020年2月から「グループAの感染症」に指定されている。
ベトナム当局はこれを踏まえ、封鎖措置を含む厳しい対策を実施してきたが、国民のワクチン接種率が世界でも極めて高い水準に達し、集団免疫を獲得していることを背景に、対策を大幅に緩和し、完全なニューノーマル(新常態)に移行している。