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年末年始にかけて学校での対面授業再開を目指しているベトナムでは、各地で未成年者に対するワクチン接種が加速しているが、このところ接種後の死亡例が相次いで確認されている。
東南部地方ビンフオック省では29日、ドンフー郡(huyen Dong Phu)在住の12歳男児が米ファイザー(Pfizer)製ワクチンの接種後に帰宅。夕食をとり、就寝しようとしたところ、腹痛や下痢などの症状が現れたため、家族の手で地元の病院に搬送された。その後、設備が整ったホーチミン市の病院に転送されたが、翌朝に死亡した。
ビンフオック省保健当局は現在、死因とワクチン接種の因果関係について調査している。同省では現在、12~17歳の未成年者を対象としたワクチン接種キャンペーンを実施中。1回目のワクチン接種率は、これまでに同省の同年代人口の98.1%に上っている。
これに先立ち、東北部バクザン省では16歳の少年がワクチン接種後にアナフィラキシーショックを起こして死亡。ハノイ市でも女子中学生がワクチン接種後に死亡する事故が発生している。
いずれのケースでも、保健省が12~17歳の未成年者に接種するワクチンとして指定したファイザー製が使用されていた。保健省は、ワクチン接種によるアナフィラキシーショックが死因となった可能性があるとしているが、ワクチンの品質や接種作業に問題はなかったと説明している。