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ハノイ市ナムトゥーリエム区警察は11日夜、同日市内のミーディン国立競技場で開催されたFIFAワールドカップ・アジア最終予選第5節、ベトナム代表と日本代表の試合を観戦するファン向けに新型コロナ検査の陰性証明書を偽造販売していたグループを逮捕した。
スタジアム収容能力の30%(1万2000人)まで観客の入場が認められたこの試合は、感染症対策のため、ワクチン2回接種と新型コロナ検査の陰性証明書の提出が求められていた。
ナムトゥーリエム区警察によると、11日夜、警察は偽造チケットと偽造証明書の販売ルートを摘発した。当日のスタジアム入場には、ワクチン接種の他に72時間以内に発行された陰性証明書が必要だと事前に通知してあったが、観客の中にはこれを知らずにチケットだけ持って入場しようとした者も大勢いた。
逮捕されたグループは、こうしたファンを見つけると、偽造陰性証明書を1枚20万VND(約1000円)で販売すると持ち掛けていた。その後の調べによると、グループの中には、北部紅河デルタ地方バクニン省のクリニックの従業員も含まれていたことが分かった。
このグループは、正規の医療関係者を装ってスタジアムゲート近くにテントを設置。無断で新型コロナの迅速検査を有料で実施したほか、その場で陰性証明書を偽造し販売していた。