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東南部地方ビンズオン省ジーアン市に工場を展開し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策として「3つの現場」(◇現場での生産、◇現場での食事、◇現場での休憩・宿泊の体制)の体制を確保していたロンベト木材技術(Long Viet Veneer Technology)で大規模なクラスター(集団感染)が確認された。
集団感染の原因は不明だが、ジーアン市は同社に対し、詳細な報告を作成するよう指示した。ジーアン市共産党委員会のブイ・タイン・ニャン書記が27日に明らかにしたところによると、感染したのは従業員248人で、全員が病院に搬送された。
同社は当局から指示が出る前の7月10日より主体的に「3つの現場」の体制を確保していた。その一環として、工場の生産規模を通常の40%まで縮小し、勤務する人数も通常の800人から300人に抑えていた。さらに、全員が工場に入る前に新型コロナウイルス検査を受け、いずれも陰性の結果だった。
ビンズオン省の工業団地29か所と工業エリア(中小企業向けの小規模工業団地)1か所では、120万人以上の労働者が働いている。
ビンズオン省労働傷病兵社会局によると、25日までに約3700社(従業員約39万人)が「3つの現場」・「1つのルート・2つのスポット」(1つのルートのみを通って労働者を住居(社員寮やホテルなどの宿泊施設)から生産現場に輸送する)の体制を確保している。
4月末から広がった新型コロナウイルス感染症の第4波で、ビンズオン省では28日午前までに8909人の市中感染者が確認され、このうち約2000人が工場労働者となっている。