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西北部地方ラオカイ省サパ郡の地元当局は、同村を訪れる観光客に対して、子供の物売りから商品を買わないよう呼び掛けるため、パトロール隊を結成して地区を巡回している。
サパ村人民委員会のブオン・チン・クオック主席は、観光地化した村内を物売りの子供たちが徘徊している現状を憂いた。自治体はこれまでに多くの対策を講じてきたが、根本的な解決には至っておらず、サパのイメージ悪化に繋がっている。
同氏は、「最近のサパの気温は3度という寒さだが、この寒空の下で子供たちが物売りしている。大人たちが子供を使うことで、観光客の同情を誘って物を売ろうとしているのだ」と語った。
これまでは保護者向けに活動を行ってきたが、一向に効果が表れないため、自治体はパトロール隊を結成して観光客に直接不買を呼び掛けることを決めた。3連休となった新暦の正月には、パトロール隊が村内の観光地を巡回して、子供の人権保護を訴えた。
クオック氏は、「子供たちには教育を受ける権利がある。この状況を改善するためにも、観光客には不買運動を応援してもらいたい」と続けた。