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公安省によると、電話口で警官や公的機関の職員を名乗って金銭を騙し取る詐欺事件が多発しており、全国では2020年1~6月期だけで776件の詐欺事件が発生した。
詐欺師は、警察官や検察院、裁判所の職員、公的機関の調査官などを名乗り、ターゲットが何らかの事件に関与して捜査対象になっていると「通知」した上で資産状況の報告を要求。調査のため、身柄を一時拘束する可能性があると脅し、資産の出所確認をするとして送金を求めるという手口だ。
このような手口による詐欺事件で、被害者らは1~6月期に総額1兆VND(約46億円)を騙し取られた。口から出まかせの三文芝居に騙されるのは、何かしらやましいことがある人だけと思われがちだが、実際に被害に遭った人々の多くは、何の犯罪にも関与していない誠実な人々だ。
公安省は、突然の電話で公的機関を名乗るような詐欺に対して、警戒を強めるよう国民に呼び掛けている。捜査機関では業務遂行の原則として、捜査当局が個人・組織などの捜査を行うにあたり、捜査官が出向して本人と直接会う、または召喚令状を送付することになっており、電話やソーシャルネットワーキング(SNS)を使用することはない。